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基礎看護学実習Ⅰ発表会

令和6年8月5日(月)
入学後、初めての実習となる基礎看護学実習Ⅰを終えた1年生が、実習での学びを発表し合いました。

7月29日(月)から5日間。
10グループに分かれ、徳山医師会病院・光市立光総合病院・周南市立新南陽市民病院でそれぞれ実習を経験。
5日間の実習を終えた6日目の今日は、自分たちが学んだことをまとめ、発表する日です。
まず午前中は、発表資料の作成を担当の先生と一緒に情報処理室で行いました。

午後、特別教室で発表会が始まりました。各グループの発表時間は、質疑応答含めて15分。
発表内容は、実習に出た病院・病棟の特徴。患者さんとのコミュニケーションの取り方で学んだことや意識したこと。
実習で受け持った患者さんの生活環境(室温・部屋の明るさ・生活音等)がどのようなものだったか。
患者さん一人ひとりに合わせ、個別に行われていたベッド周りの物品配置の違い。
患者さんの状態に合わせ、生活しやすい環境になるよう行われていた配慮や、自分たちが行った配慮。
病棟看護師さんの患者さんへの対応から学んだことなどでした。

同じ実習目標に沿って行う実習ですが、実習に出る病院や病棟によって、環境や特徴、入院されている患者さんの様子も
異なるため、学んだ実習場が違えば、得る経験にも当然ながら違いがでます。
そのため、発表会という場で、他の同級生たちの学びを知り、経験を共有し合うことは、自分の知識や情報を広げること
にもつながります。また、各グループの発表に対し、「自分は実習でこんな状況はなかったけど、どう対応したんだろう?」
「コミュニケーションが取りづらい患者さんと、どうスムーズにコミュニケーションを取ったんだろう?」など、ちょっと
した疑問でも質問することが、より、学びを深めることにもつながります。

Q 病室がわからなくなる患者さんに、具体的に行ったことは?
トイレに行かれた後、病室がわからなくなる患者さんだった
 ので、患者さんに認識しやすい色を教えてもらい、病室の近
 くに赤いリボンを結んで、どの病室かわかりやすくなるよう
 にしました。

認知症の方と話す際、どんな話しかけ方をしたんですか?
誰でもわかる言葉づかいを使用し、文章も長くならないよ
 う短めにして話しかけるようにしました。

病棟指導者さんからのコメント(一部抜粋)

今回の発表会には、各病院から多くの病棟指導者さんが足を運んでくださり、学生に一言ずつコメントをくださいました。
お忙しいなかご出席いただき、ありがとうございました。
 みんなの笑顔に患者さんたちも癒されていました。環境整備でも、患者さんに合わせた環境整備を行えていて、
  患者さんと会話する際、目を合わせ、一生懸命傾聴していている姿にも好感がもてました。
  今回の学びを今後の実習につなげていってください。
 話し方や敬語の使い方など、実習が終わる頃には実習当初より上手になっていて、みなさん目に見える成長がありました。
  患者さんも実習生のみなさんと接することができ、喜んでおられました。
 現場の看護師のコミュニケーションの仕方は、今後の実習の手がかりになったと思います。
  最終日にはしっかり挨拶もできていて、実習を通し、実習中の体調管理の大切さも学べたのではないかと思います。
  患者さんも若い学生さんたちと話せたことを喜んでおられました。
 コミュニケーションの取り方など、患者さんの個別性にあわせた対応をしてくれていました。
  今後の実習にも、基礎実習Ⅰでの学びを思い出し、取り組んでいってください。

実習担当教員ならびに副校長、教務部長からのコメント(一部抜粋)

実習を受け持った担当教員からも、学生たちに向け、発表のあと一言ずつコメントがありました。
 「この患者さんにはなぜこの環境なんだろう?」とその理由に気づくことが大切です。
  実習を通し、根拠を踏まえてみんなが理由を考えられるようになったことが嬉しいです。
  これは大切な一歩です。
 実習中、日々、みなさん努力してきたと思います。
  患者さんとどう話したら良いか。マンシェットはどう上手く巻けば良いか。
  常に考えて取り組めていたことがとても良かったと思います。
 毎日、改善を試み、うまくコミュニケーションが取れるようになっていきました。
  よく頑張っていたと思います。
  患者さんと信頼関係を築くためには知識も大切です。
  もっと知識を身に付けられるよう、今後も頑張ってください。
 実習中、症状が悪化する患者さんもいれば、良くなる患者さんもおられました。
  同じ疾患の患者さんであっても、症状によって対応が違うんだということを、みんなよく理解し、学べていました。
 よくわからないながらも、みんな頑張っていて、指導者さんも褒めておられました。
  実習病棟では、神経難病があり、介護が必要な患者さんが多くおられました。
  患者さんたちは1日中ベッドで過ごされていて、
実習みんなが来るのを楽しみにしておられました。
  いい看護師とは、優しさ・知識・技術がある人です。
  知識・技術を身に付けるためにも、これから勉強も頑張ってください。

☺ 1年生のみなさん 発表お疲れさまでした ☺