令和6年7月13日(土)今年度のオープンキャンパスを開催しました。
受付後、参加者のみなさんを大講堂へご案内。大講堂では、学校の概要、カリキュラムについて主にお話しさせていただき、
最後に、みなさんと同じ時間を共に過ごす学生たちを紹介させていただきました。
続いて、案内係の学生が、事前にグループ分けさせていただいた参加者のみなさんを、施設見学・展示コーナー・看護体験ブースへそれぞれご案内。看護体験では、2つの体験をしていただきました。
施設見学
案内係の学生が、標本室・情報処理室・図書室・実習室など、校内の各部屋を、説明を交えながら順にご案内。
標本室では、人体模型や尿路結石の患者さんから取り出した石、お母さんのお腹の中にいる時の赤ちゃんの成長過程がわかる模型など、普段目にしないものが色々あり、みなさん興味深く見ておられました。
展示コーナー
教科書や学習に役立つおすすめ本、実習器材、小児の授業で学生たちが作ったおもちゃなどを展示し、自由に見たり、触っていただきました。展示の中で特に注目を集めていたのは、在校生の学習ノート。見慣れない看護専門用語をはじめ、学んだ内容がきれいにまとめられているノートは、入学してからの学習の様子を感じ取りやすいこともあり、手に取ってじっくり見ておられる方が多かったです。
看護体験ブース① フィジコさんで不思議な体の反応をみてみよう
フィジコさん(呼吸音や心音聴診など、一連の身体診察が可能なお人形)を使った看護体験ブースです。
まず、呼吸音がどんな音か知ってもらうため、正常な呼吸音と喘息の患者さんの呼吸音、2種類をスピーカーで流し聴いてもらいました。喘息の患者さんの場合、呼吸音に笛音が混じる特徴があります。肺の疾患によって、その疾患ならではの特徴的な聴こえ方があり、その特徴をちゃんと理解しておくことが、聴診ではとても大切です。
次に、フィジコさんを使い、実際に聴診器で呼吸音を聴いてもらう体験へ。
呼吸音は聴きとりづらい音でもあるため、聴診器をあてても聴こえない、わからないという参加者の方が多く見られましたが、
学生たちが聴こえる位置を調べ、そこへ聴診器をあてるよう優しく誘導していました。
続いて心音。心音も最初にスピーカーで音を聴いてもらい、その後、フィジコさんで聴診の体験をしてもらいました。
呼吸音と比べて、心音は心臓が全身に力強く血液を送り出す際に聴こえる音で、一般的に、呼吸音より聴きとりやすい音になります。ただ、正しい場所に聴診器をあてなければ音は聴こえないため、体の構造を正しく覚えることがとても大切です。
看護体験ブース② 赤ちゃんの抱っことおむつ交換
第1実習室では、赤ちゃんの抱っことおむつ交換の看護体験を行いました。
赤ちゃんの耳はお母さんのお腹の中にいる時から聞こえている、赤ちゃんはおしっこの出口からばい菌が入りやすいなど、最初に赤ちゃんの特徴を簡単に解説。その後、6グループに分かれてもらい、抱き方のポイントなど、グループ担当の学生が説明しながら行った実演を見てもらい、順番に体験をしてもらいました。
次におむつ交換。抱っこの時と同じように、おむつ交換のポイントなど、最初にグループ担当の学生が説明しながら行った実演を見てもらったあと、順番に体験へ。おむつ交換で絶対に忘れたらいけないことは、最初の解説にあった、赤ちゃんはおしっこの出口からばい菌が入りやすい、ということ。汚れを拭く時には、おしっこの出口からお尻に向かい、一方方向で必ず拭いてあげます。どの参加者の方も、本当の赤ちゃんに触れるように、優しい表情でおむつ交換をされている姿が印象的でした。
交流会
施設見学・展示コーナー・看護体験ブース、全てを回り終えたグループから、教室に場所を移して交流会へ。
在校生に知りたいことを質問してもらったり、逆に在校生が学校生活で役立つことを教えてあげたり。
また、保護者の方からも、学校生活について在校生へ質問が出るなど、終始、和やかな雰囲気でした。
全てのプログラムを終え、最後は大講堂で、副校長より参加者の皆さまへお礼のあいさつを。
また、昨年好評だった焼き菓子をお一人お一人にプレゼントさせていただき、今年度のオープンキャンパスは終了となりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。