令和7年9月25日(木)
本校体育館で、26期生の戴帽式(たいぼうしき)を行いました。現在では、看護師がナースキャップを付けることはなくなりましたが、本校では、看護の象徴であるナースキャップを1年生へ贈り、看護師になる決意を新たにするための儀式として行っています。
戴帽の儀
場内の照明が消され、ステージだけが明るく照らされます。呼名された学生は檀上中央へ進み、女子学生は頭にナースキャップ。男子学生は胸にコサージュを先生からいただきました。


聖火継承 / ナイチンゲール誓詞斉唱
全員が壇上に揃うと、ステージの照明が消え、場内はナイチンゲール像のともし火だけに・・・。
中央の学生がナイチンゲール像の灯し火を自身のロウソクへと受け継ぎ、そのともし火を順々に繋いでいきます。
すべての戴帽生にともし火が受け継がれ、場内が幻想的な雰囲気に包まれる中、戴帽生たちはナイチンゲール誓詞を斉唱。
看護の道を進む決意を新たにしました。



~ナイチンゲール誓詞~
われはここにつどいたる人々の前におごそかに神に誓わん。
わが生涯を清く過ごし、わがつとめを忠実に尽くさんことを。
われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。
われはわが力の限り、わがつとめのしるしを高くせんことをつとむべし。わがつとめにあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人にもらさざるべし。
われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。
学校長祝辞(一部抜粋)
全員でナイチンゲール誓詞を朗唱する様は、我々見ている者に感動を与え、厳かな気持ちになりました。キャンドルによる戴帽式は、ご存じのようにナイチンゲールの故事にちなんだものです。ナイチンゲールは、現在のウクライナの領土であるクリミアでの戦争において、ランプの灯りを頼りに昼夜を問わず看護し、多くの負傷兵に希望を与え、「ランプの貴婦人」「クリミアの天使」と称されました。したがってこのキャンドルサービスによる戴帽式は単なるイベントではなく、ナイチンゲールの精神を受け継ぐ、看護師にとっては大変重要な儀式なのです。あなた方の現在の看護の知識・技術は、今日灯したキャンドルの火のように、まだまだ小さいものです。これからさらに研鑽を積み、小さな灯を大きくしていって下さい。また、共に誓詞を朗唱した仲間がいれば、一つのチームとしてさらに大きい火となり、周囲を明るく照らしてくれることでしょう。そしてその火は、病を怖れ、不安と闘う患者さんに、安心と希望を与えることが出来るのです。皆で、お互い切磋琢磨し、助け合い、頑張っていきましょう。


戴帽式を終えて
少し緊張しましたが、火を灯し、誓詞を斉唱することで、あらためて”看護師になる”という志を強くすることができました。 ここで感じた思いや気持ちを忘れることなく、思いやりのある素敵な看護師になりたいです。 | 戴帽式でナースキャップをいただき、嬉しさと同時に責任の重さを実感しました。緊張しやすい私ですが、この経験を自信に繋げて、一歩ずつ成長していきたいと思います。 |
戴帽式を通して、看護師になりたいという気持ちを改めて引き締める日となりました。私は相手の気持ちに寄り添える看護師になりたいと考えています。患者さんの人生に寄り添い、看護を通して何かを与えることのできる看護師になります。多くの気づきを得た、学びのある1日になりました。 | 戴帽式を終え、クラスの人達と協力することが改めて大切だと感じました。初めての実習や日頃の授業やテスト、そして戴帽式。どれも一緒に頑張ってきたからこそできたものだと思います。今後もクラスの人達と助け合いながら頑張っていきたいです。 |




これから先、大変な時期もあると思いますが、今日の感動を胸に乗り越えていきましょう。