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基礎看護学実習Ⅰ発表会

令和7年8月5日(火)
はじめての実習を終えた1年生が、実習での気づきや学びを発表。
発表会には、実習中お世話になった病棟指導者の皆様も足を運んで下さいました

発表会は5日間の実習を終えた翌日に行います。午前中は、共に実習をがんばった病棟メンバー同士で、実習中に使用したメモ帳や実習記録を振り返りながら、パワーポイントでの資料作りに取り組みました。

午後、発表会の時間です。発表順は実習病院順。光市立光総合病院 → 周南市立新南陽市民病院 → 徳山医師会病院の順で行い、1グループの持ち時間は質疑応答含め15分です。

基礎実習Ⅰの実習目的は ”入院している患者さんを取り巻く環境を知ること” 、”患者さんを理解するためのコミュニケーション能力を養うこと”。発表では、自分たちが実習した病院の特徴・病棟や病室の環境・受け持った患者さんがどのような方で、どのようなコミュニケーションを取ることでスムーズなコミュニケーションが行えるようになったかなど、実習目的に沿った学びについて発表が行われました。他のグループの患者さんとのエピソードなどを聞くと、自分の時にはそんなケースはなかったなどあり、お互いの発表が新たな気づきや学びに繋がります。

発表会で出た質問(一部抜粋)
Q 難聴の患者さんに対して気をつけたのはどんなことですか?
A マスクをつけていて口元や表情がわかりにくいため、目を合わせることを大切に実習しました。
  あまり笑わない方でしたが、こちらが笑顔でコミュニケーションをしたらニコニコしてくださいました。
Q 声が出せない患者さんとのコミュニケーションの取り方
を教えてください。
A 看護師さんの対応を見たのですが、患者さん
ジェスチャーで返事をすることができるため、「はい」「いいえ」で答えられる
  質問をされ、コミュニケーションを取っておられました。
Q 日々の観察が大切と発表で言われていましたが、どんなことを観察しましたか?
A 受持ち患者さんが慢性心不全の方だったので、症状・変化・息苦しさ・浮腫を毎日確認し、ひど
なっていないかを観察し
 ました。
実習指導者の皆さま、各教員からの講評(一部抜粋)
🔵実習は楽しかった? 辛かった? しんどいものですよね。出来ない、分からない、実習でたくさん出てくるし、記録で出来
  ていないこともたくさん指摘されると思いますが、出来たこと、気づけたこともあると思う。それを積み上げていって、
 自分の力にしていって欲しい。実習を重ねるごとに、出来たこと、気づけたことが増えていくはずです。この先、こんな
  看護師になりたい、も出てくるはず。自分の目標を立てて実習にのぞむと、より、実習がんばれます。
🔵初めてでとまどったでしょうが、一生懸命患者さんに丁寧な対応をしていてすばらしかった。
 今後の成長、楽しみにしています。
🔵自分たちと違い、患者さんの皮膚が薄いこともあって、バイタルサイン測定が初めは上手くできていませんでしたが、どう
  すれば良いかを振り返ってからは、見違えるように上手くなりました。援助が上手くいかなかった時こそ、今回のように振
 り返って次につなげていってほしいと思います。
🔵実習序盤、技術面に視点が向いていましたが、段々興味を持って患者さんに対応できるようになっていきました。その
 結果、患者さんもみなさん実習生に興味を持って接してくださるようになり、会話の内容も変わっていきました。患者さん
  に関心を持つことは大切なことです。今回の学びを頭におきながら、次の実習にもつなげていってください。
🔵患者さんと信頼関係を築くためには、技術だけでなく、態度も大切です。言葉づかい、あいさつ、約束を守る、といった
 基本的なことを大切にしていってください。

次は1月に、2度目の実習となる基礎看護学実習Ⅱが待っています。
実習目標は、看護過程の展開を行い、患者さんの個別性に合わせた日常生活の援助が行えるようになること。
基礎実習Ⅰで培ったことをベースに、更にワンステップ上の目標が達成できるよう、必要な知識をしっかり身に付け、技術に磨きをかけていきましょう。